ISO9001認証だけで終わらせない!本当に役に立つ力量管理とは?「新卒入社社員のOJT編」

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ISO9001認証を機会に力量管理を始める企業が増えています。

しかし、運用が始まった後は、書類の作成、更新に手間ばかりかかって、現場では有効活用されず、最悪の場合、審査でOKが出たからと力量管理自体をやめてしまうケースも出ているようです。

そこで、このシリーズでは、ISO9001認証とは関係なく、力量管理が本当に役に立つ場面を想定し、そこでの力量表の作り方や運用の方法について解説していきます。今回は、「新卒入社社員のOJT編」です。

新卒入社社員のOJTにおける課題と力量表による解決

新卒入社社員のOJTには、どの職場も人出と時間を取られます。

しかし、一番の課題は、スキルチェックをどうやって正しく行い、その結果を有効に使うかにあります。

具体的なポイントとしては、以下の4つがあげられます。

1.人事部門による集合研修を受けたといっても、実際にその内容が理解されているのか?
2.だれがスキルチェックをやるのか(人によって判定が変わらないか?)
3.当面、どのようなタスクを割り当てるのか?
4.OJTでどこを重点的に教えればよいのか?

これらのポイントを踏まえて、新卒入社社員のスキルチェックを正しく行うには、力量管理で作成した力量表を利用するのが有効です。

人事部門による集合研修の内容は、あらかじめわかっていますので、そこで習得されるはずのスキルを反映した力量表を作成することで、スキルチェックシートとして使用することができます。

また、力量表という客観的な基準を設けることで、スキルチェックの役割を一人の社員に集中させなくても、だれがやっても均質な判定結果が得られることになります。

このように力量管理の手法を使い、力量表をスキルチェックシートとして活用することで、効果的で客観的なスキルチェックが可能になりますが、その結果から、習得済スキルが活かせるタスクに割り当てることで、即戦力性が高まり現場の負担を減らすことにもつながります。

同時に、弱点や欠点も明確になり、OJT中に何を重点的に教えればよいのかを計画することが可能になります。

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Excelでの運用が限界に達したら?

しかし、力量表を使ったOJTの運用には、データの更新を継続的に行う必要があり、メインの力量管理との並行運用によるデータの2重持ちといった問題も発生します。

多くの場合、力量表はExcelで作成され、ただでさえ煩雑なデータの管理と運用が、OJTが追加されることで、作業負荷が一層高くなる可能性があるます。

そもそも、Excelによる力量管理には、以下のような課題があります。

・QMSで必要となる、力量変化の集計とレポートに時間を取られる。
・各社員のジョブレベルに求められている力量との乖離を分析することが難しい
・力量表のデータを訓練計画の立案に活かすことができない

このような課題を解決するには、タレントマネジメントシステムと呼ばれるクラウドサービスの利用が有効です。タレントマネジメントシステムでは、社員の職務、職責に応じて必要となるスキルの項目とレベルを定義した上で、スキルの目標値と評価実績値をデータベースで一元管理することができ、その結果、簡単にデータの集計、分析、可視化を行うことが可能になります。

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タレントマネジメントシステムを利用した力量管理の事例については、以下のURLからダウンロードできるホワイトペーパーで詳細な内容を知ることができます。

ホワイトペーパー「ESIによるISO9001力量管理事例」のダウンロードはこちらから